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映画『千と千尋の神隠し』に登場する 謎のプルプル料理 レシピ

Tags: 千と千尋の神隠し, ジブリ飯, 映画ごはん, 再現レシピ, 肉団子, 和食

はじめに

数多くの魅力的な料理が登場するスタジオジブリ作品の中でも、特に強烈なインパクトを残す一品があります。それは、映画『千と千尋の神隠し』の冒頭、神様の町に迷い込んだ千尋たちがお腹を空かせ、屋台に並んだ料理を無断で食べてしまうシーンで、千尋のお父さんが夢中になって食べていたあの「謎のプルプル料理」です。

見たこともない不思議な形状と、プルプルと揺れる質感、そして豪快に頬張る様子は、多くの観客の記憶に深く刻まれています。あれは何の料理だったのだろう、どんな味がするのだろう、と想像を巡らせた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この料理の正体は作中でも明かされていませんが、今回はその見た目の「プルプル」感を再現することに焦点を当て、家庭で簡単に作れるレシピを考案しました。材料も身近なもので、料理初心者の方でも気軽に挑戦していただけます。

材料

(2人分)

【スープ用】

【お好みで】

作り方

  1. ボウルに豚ひき肉、鶏ひき肉、みじん切りにした玉ねぎ、すりおろし生姜、卵、片栗粉、塩、こしょう、ごま油を入れます。
  2. 粘りが出るまで、手でしっかりと混ぜ合わせます。ひき肉が白っぽくなり、全体が均一になるまでよく混ぜるのがポイントです。
  3. 別のボウルにスープ用の水から大さじ3程度を取り分け、ゼラチンパウダーを振り入れてよく混ぜ、ふやかしておきます。
  4. 鍋に残りのスープ用の水を入れ、鶏がらスープの素、醤油、酒、みりんを加えて火にかけ、煮立たせます。
  5. スープが煮立ったら、2で作った肉だねを食べやすい大きさに丸めながら鍋に入れます。スプーンを二つ使うと、形を整えやすくなります。
  6. 肉団子全てを鍋に入れたら、弱火にして蓋をし、肉団子に火が通るまで10分ほど煮込みます。途中、アクが出たら取り除いてください。
  7. 肉団子に火が通ったら火を止め、3でふやかしておいたゼラチンを加えて、予熱でよく溶かします。ゼラチンが完全に溶けたら、全体を軽く混ぜます。
  8. 粗熱が取れたら、スープごと保存容器に移すか、深めの器に盛り付け、冷蔵庫に入れて1時間ほど冷やし固めます。ゼラチンが固まることで、映画のようなプルプルとした質感になります。
  9. 食べる際は、冷蔵庫から取り出し、スープごと鍋に戻して弱火で温め直します。ゼラチンが溶けて再びプルプルになります。温めすぎるとプルプル感が失われる場合があるので、人肌程度に温めるのがおすすめです。
  10. 器に盛り付け、お好みで青ネギを散らしたら完成です。

より美味しく、写真映えさせるポイント

映画と料理の背景(ネタバレ注意)

※本項目には映画のネタバレが含まれます。

この謎のプルプル料理を含む屋台の料理は、千尋の両親が「勝手に食べた報い」として豚に変えられてしまう、物語の導入部における非常に重要な要素です。これらの料理は、人間の飽くなき欲望や、異世界(神様の領域)における禁忌を象徴しているとも言えます。

映画では、千尋のお父さんがこの料理を無心に、そして非常に美味しそうに(あるいは無我夢中に)食べる様子が描かれています。その食欲と、徐々に豚へと姿を変えていく両親の姿は、観客に強い印象を与え、物語の世界観へと引き込むきっかけとなります。

この料理自体が直接的な意味を持つというよりは、それを食べる行為、そしてその結果として起こる出来事が物語のテーマを浮かび上がらせていると言えるでしょう。正体不明だからこそ、観る者の想像力を掻き立てる、忘れられない料理です。

まとめ

映画『千と千尋の神隠し』に登場する、あの印象的な謎のプルプル料理。その正体は謎に包まれたままですが、その見た目のユニークさから、一度はどんな味か想像してみたくなります。

今回ご紹介したレシピは、そのプルプルとした質感を家庭で再現することを目指しました。簡単な材料と手順で作れますので、ぜひ挑戦してみてください。

実際に作って味わうことで、映画の世界をより身近に感じ、千尋たちが迷い込んだ不思議な世界に思いを馳せることができるはずです。ぜひ、あなただけの「謎のプルプル料理」を楽しんでいただけたら幸いです。