映画『崖の上のポニョ』に登場する リサのサンドイッチ レシピ
はじめに
スタジオジブリ作品の映画には、私たちの心に深く残る美味しそうな「映画ごはん」が数多く登場します。中でも、映画『崖の上のポニョ』に登場するリサの作るサンドイッチは、見た目の素朴さとは裏腹に、観る者に強い印象を残す一品です。
このサンドイッチは、嵐の夜、宗介の家にやってきたポニョに、宗介のお母さんであるリサが温かく差し出す最初の食事として登場します。ゆで卵とハムを大胆に挟んだシンプルなサンドイッチですが、冷えた体を温め、空腹を満たすその姿は、画面越しにもその美味しさや温かさが伝わってくるようです。今回は、この印象的なリサのサンドイッチを、ご家庭で手軽に再現するためのレシピをご紹介します。
材料
リサのサンドイッチ（2人分）
- 食パン（6枚切りまたは8枚切り）... 4枚
- ハム ... 4〜6枚
- 卵 ... 2個
- マヨネーズ ... 大さじ2〜3
- 塩、こしょう ... 少々
作り方
- ゆで卵を作る: 鍋に卵がかぶるくらいの水を入れて火にかけます。沸騰したら、卵をそっと入れ、お好みの固さになるまで約8〜10分ゆでます。ゆであがったらすぐに冷水にとり、殻をむきます。
- コツ: 卵を茹でる前に常温に戻しておくと、殻が剥きやすくなります。また、茹でている間にスプーンなどで軽く転がすと黄身が真ん中になります。
- 卵サラダを作る: 殻をむいたゆで卵をボウルに入れ、フォークなどで粗くつぶします。ここにマヨネーズを加えてよく混ぜ合わせます。塩、こしょうで味を調えます。
- コツ: 卵は食感を残すために、あまり細かくつぶしすぎないのがおすすめです。マヨネーズの量はお好みで調整してください。
- サンドイッチを組み立てる: 食パン2枚それぞれに、工程2で作った卵サラダをまんべんなく塗ります。
- ハムを乗せる: 卵サラダの上にハムを乗せます。映画のように大胆に、パンからはみ出すくらいに乗せても良いでしょう。
- パンで挟む: 残りの食パン2枚をそれぞれ重ね、軽く押さえます。
- 切り分ける: サンドイッチを半分に切ります。映画では対角線に切られています。パン切り包丁を使うと断面がきれいに仕上がります。
より美味しく、写真映えさせるポイント
- 断面をきれいに: 断面を見せるように盛り付けると、より映画のシーンに近づきます。パンを切る際は、パン切り包丁を使い、一度に切らず前後に軽く動かしながら切ると、パンがつぶれずにきれいに仕上がります。
- 温かさを演出: 映画のシーンのように、お皿に乗せたサンドイッチの横に温かい飲み物（例えば牛乳など）を添えると、より雰囲気が出ます。
- 具材をふっくらと: 卵サラダはたっぷり挟むと、見た目もふっくらとして美味しそうに見えます。ハムも少し多めに使うのがおすすめです。
- ピクルスなどを添えて: お好みで、彩りにミニトマトやレタス、付け合わせにピクルスなどを添えると、写真映えもしますし、味のアクセントにもなります。
映画と料理の背景（ネタバレ注意）
※本項目には映画のネタバレが含まれます。
このサンドイッチは、嵐でずぶ濡れになり、人間の姿になったばかりで空腹だったポニョに、リサが「お腹すいただろ。温かい物、食べようね」と言って差し出すものです。ポニョが人間界で初めて口にする食べ物であり、その後のポニョと宗介、そしてリサと耕一を含めた家族の絆の始まりを象徴する一品と言えます。
シンプルながらも、ゆで卵とハムという素朴な組み合わせが、リサの飾り気のない温かさや愛情を表しているようにも感じられます。ポニョが夢中でサンドイッチを頬張る姿は非常に印象的で、観る者に「食」が持つ温もりや安心感を改めて感じさせてくれます。このサンドイッチは単なる食事ではなく、ポニョを人間として受け入れ、育んでいこうとするリサの優しい気持ちそのものなのです。
まとめ
映画『崖の上のポニョ』に登場するリサのサンドイッチは、特別な材料や複雑な工程は一切ありませんが、映画を観た多くの人々の心に残る「映画ごはん」の一つです。このサンドイッチを作ることは、映画の温かい世界観や、リサとポニョの間に生まれた絆を感じる体験につながります。
ぜひご自宅でこのレシピを試していただき、映画の世界に浸りながら、シンプルで温かいサンドイッチの美味しさを味わってみてください。