映画『リトル・フォレスト 夏秋』に登場する 夏野菜カレー レシピ
はじめに
映画『リトル・フォレスト 夏秋』に登場する料理の中から、今回は色とりどりの夏野菜がたっぷりと使われた「夏野菜カレー」に焦点を当てます。主人公いち子が、夏の暑い盛り、畑で採れたばかりの新鮮な野菜を使って作るこのカレーは、画面越しにもその力強い生命力と美味しさが伝わってきます。
土鍋でコトコトと煮込まれる様子や、食欲をそそる湯気、そして鮮やかな野菜の色合いは、観る者の心と食欲を強く刺激します。本記事では、この美味しそうな夏野菜カレーを、ご家庭で手軽に再現するためのレシピをご紹介いたします。
材料
(4皿分)
- 鶏もも肉または豚薄切り肉:200g
- 玉ねぎ:1個
- ナス:2本
- ピーマン:2個
- パプリカ(黄またはオレンジ):1個
- トマト:1個
- かぼちゃ:1/8個
- ニンニク:1かけ
- ショウガ:1かけ
- カレールー:市販の物 1箱(4皿分)
- 水:表示通り
- サラダ油またはお好みの油:大さじ2
- 塩、こしょう:少々
作り方
- 材料の下準備を行います。鶏肉または豚肉は一口大に切ります。玉ねぎは薄切りにします。ニンニクとショウガはみじん切りにします。
- ナスはヘタを取り、乱切りにして水に5分ほどさらした後、しっかりと水気を拭き取ります。ピーマンとパプリカは種を取り、一口大に切ります。トマトは皮を湯むきし、ざく切りにします。かぼちゃは種とワタを取り、一口大に切ります。
- 厚手の鍋にサラダ油を熱し、ニンニク、ショウガを入れて弱火で香りを引き出します。
- 玉ねぎを加えて中火で炒めます。玉ねぎがしんなりとして透き通り、少し色づくまでしっかりと炒めることが美味しくなるポイントです。
- 肉を加えて色が変わるまで炒め、塩こしょうを少々振ります。
- ナス、ピーマン、パプリカ、かぼちゃを加えて炒め合わせます。野菜の表面に油が回るようにしっかりと炒めます。
- 水とトマトを加え、煮立ったらアクを丁寧に取り除きます。
- 蓋をして、弱火で野菜が柔らかくなるまで15〜20分ほど煮込みます。かぼちゃやナスの硬さを確認してください。
- 一度火を止め、カレールーを割り入れて溶かします。完全に溶けたら再び弱火にかけ、とろみがつくまでかき混ぜながら5〜10分煮込みます。焦げ付きやすいので注意が必要です。
- 味を見て、必要であれば塩こしょうで調えます。
より美味しく、写真映えさせるポイント
- 夏野菜は彩りが豊かなので、大きめにカットすると見栄えが良くなります。ナスやパプリカなど、形が崩れにくい野菜は特に大きめに切ると存在感が出ます。
- 盛り付けの際は、ご飯の横にカレーを流し込み、色のきれいな夏野菜が上になるようにすると写真映えします。
- パセリのみじん切りや、飾り用の茹でたオクラなどを添えると、さらに彩りが鮮やかになります。
- お好みで、クミンシードなどのスパイスを炒める工程で加えると、より風味豊かになります。
映画と料理の背景(※本項目には映画のネタバレが含まれます。)
映画『リトル・フォレスト』シリーズは、故郷の山村で自給自足に近い生活を送る主人公いち子の四季折々の暮らしを描いています。この夏野菜カレーは、畑仕事で汗を流した後の夏の食卓に登場します。
映画における食事は、単なる空腹を満たす行為ではなく、自然の恵みを受け取り、それを労力と知恵で料理に変えるという、生きることそのものを象徴しています。夏野菜カレーを作るシーンでは、採れたての野菜の生命力がいち子の活力となり、厳しい自然の中で生き抜く強さへと繋がっている様子が描かれています。このカレーは、自然の恵みへの感謝と、それを美味しくいただく喜びが詰まった一品と言えるでしょう。
まとめ
映画『リトル・フォレスト 夏秋』に登場する夏野菜カレーは、見た目の美味しさだけでなく、自然と共に生きる主人公の暮らしぶりが感じられる一品です。
ご家庭でこのカレーを再現することで、映画の世界観に触れ、夏の恵みをいただく喜びを味わうことができるかもしれません。ぜひ、色とりどりの夏野菜を使って、映画の美味しさを食卓で体験してみてください。