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映画『アルマゲドン』に登場する ブルーベリーコブラー レシピ

Tags: アルマゲドン, ブルーベリーコブラー, デザート, 海外映画, レシピ

はじめに

数ある映画の中に登場する料理の中でも、特に印象に残る一皿が存在します。今回ご紹介するのは、大ヒットSF映画『アルマゲドン』に登場する「ブルーベリーコブラー」です。

地球の危機に立ち向かう男たちの物語の終盤、過酷な運命に直面する中で、主人公の一人であるレヴァルが娘グレースに作る約束をするのがこのブルーベリーコブラーでした。鮮やかな青いブルーベリーと、表面の香ばしい焼き色が目を引くこの家庭的なデザートは、絶望的な状況の中で温かい人間ドラマを感じさせる、非常に象徴的な存在として描かれています。映画を観て、その美味しそうな見た目とストーリーに心を揺さぶられた方も多いのではないでしょうか。

ここでは、この『アルマゲドン』のブルーベリーコブラーを、ご家庭で手軽に再現するためのレシピをご紹介いたします。料理初心者の方でも挑戦しやすいように、分かりやすく丁寧にご説明します。

材料(約4人分)

フィリング * ブルーベリー(生または冷凍):300g * グラニュー糖:50g * コーンスターチ(または片栗粉):大さじ1 * レモン汁:大さじ1 * バター(無塩):10g

生地 * 薄力粉:100g * グラニュー糖:30g * ベーキングパウダー:小さじ1.5 * 塩:ひとつまみ * 牛乳:100ml * 溶かしバター(またはサラダ油):大さじ2

作り方

  1. オーブンを190℃に予熱しておきます。
  2. ブルーベリーは洗って水気をよく切ります(冷凍の場合は解凍せずにそのまま使用できます)。
  3. ボウルにブルーベリー、グラニュー糖(50g)、コーンスターチ、レモン汁を入れて混ぜ合わせます。
  4. 耐熱のグラタン皿(約18〜20cm角程度、または同等の容量のもの)にバター10gを薄く塗ります。
  5. 3のブルーベリーフィリングを耐熱皿に均等に広げ入れます。
  6. 別のボウルに薄力粉、グラニュー糖(30g)、ベーキングパウダー、塩を入れて泡だて器で軽く混ぜ合わせます。
  7. 6に牛乳と溶かしバター(またはサラダ油)を加えて、粉っぽさがなくなるまでゴムベラなどで混ぜ合わせます。混ぜすぎると生地が硬くなるため、練らないようにさっくりと混ぜるのがポイントです。
  8. 5のフィリングの上に、7の生地をスプーンで数カ所に落とすように乗せます。生地がフィリング全体を覆う必要はありません。不規則に乗せることで、焼いたときにコブラーらしい見た目になります。
  9. 予熱したオーブンで、表面がきつね色になり、フィリングがふつふつとするまで約25〜30分焼きます。竹串を刺して生地に火が通っているか確認すると良いでしょう。

より美味しく、写真映えさせるポイント

映画と料理の背景(ネタバレ注意)

※本項目には映画のネタバレが含まれます。

ブルーベリーコブラーが登場するのは、物語のクライマックスに向けて緊張感が高まるシーンです。宇宙へ向かうミッションに参加するレヴァルが、幼い娘グレースとの別れを惜しむ中で、地上に戻ったら大好きなブルーベリーコブラーを作ってあげると約束する場面が描かれます。

しかし、最終的にレヴァルは生きて帰ることができません。映画の終盤、レヴァルの葬儀後に、グレースが彼の遺志を継ぐかのように、不器用ながらもブルーベリーコブラーを作るシーンが映し出されます。このコブラーは単なるデザートではなく、父娘の約束、そして失われた日常と家族の絆を象徴する存在として、観る者の心に深く刻まれるのです。レヴァルの愛情が込められた、少し焦げ付いていても温かいコブラーは、この映画の感動的な要素の一つと言えるでしょう。

まとめ

映画『アルマゲドン』の感動的なシーンと結びつくブルーベリーコブラーは、見た目の美味しさだけでなく、その背景にあるストーリーもまた魅力的です。シンプルな材料と手順で、ご家庭でも映画の世界に思いを馳せながらこのデザートを楽しむことができます。

ぜひ、このレシピを参考に、大切な人との時間を思い浮かべながら、温かいブルーベリーコブラーを作ってみてください。料理を通して、映画の余韻をさらに深く味わうことができるはずです。